2015年7月17日金曜日

読了記 【2015.04~2015.06】

おはようございます!
夏休み初日、早速娘にアサイチで振り回されてるスピカです。

いや~、昨日の芥川賞発表は大騒ぎでしたね。
私も生中継で見ちゃいましたよ。ザ・ミーハー。
純文学は苦手な私としては直木賞を誰が取るかの方が注目してたんですけどね。


4月~6月はいろんなことがあってあっという間の3ヶ月でした。
忙しい中でも本を読むのは忘れない。
過ごしやすい季節はどこに行くにも本を持参。
おかげで本と一緒に行った場所を思い出します。

そんな今期はいつもよりミステリーが多め。
ネタバレしないようにしなくちゃね。

★1点 ☆0.5点 (例)★★★☆←3.5点
最高★5つ、10段階でつけてます。

*********************************************************************************

明日の子供たち 有川浩 ★★★★
(やはり有川浩はどんなテーマでも上手)

北斗 石田衣良 ★★★★
(最初の虐待部分を読むのはきついけど渾身の力作)

イッツ・オンリー・トーク 絲山秋子 ★★★
(中編2つ。ちょっと変わった癖のある人ばかりが出てくる)

the SIX 井上夢人 ★★★☆
(6人の特殊な才能を持った子供たちの連作短編。その能力に傷ついたり持て余したり)

邪魔 奥田英朗 ★★★★
(ちょっとしたズレが深みにはまっていく感じ。長いけど読み応え有り)

暗いところで待ち合わせ 乙一 ★★★★
(盲目の女性と警察から逃げている男性の奇妙な同居生活。突飛な設定が丁寧な描写で書いててとても好きだった)

白砂 鏑木連 ★★★★
(ただの犯人探しのミステリーじゃないところがいい)

殺意の産声 鏑木連 ★★★★
(読みやすいミステリー。ドラマ的で薬丸岳が好きな人にも合いそう)

億男 川村元気 ★★★★
(2015年本屋大賞第10位。宝くじ当選者の悲哀。佐藤正午の「身の上話」といっしょに読むと面白いかも)

奴隷小説 桐野夏生 ★★★
(何かから逃げられない話ばかりで気分がドーンと暗くなる)

岩窟姫 近藤史恵 ★★★★
(理不尽な部分もあるけれど、先が気になり一気に読めるミステリー)

女たちの審判 紺野仲右ヱ門 ★★★☆
(死刑囚の話ではなく、刑務官とその周りの人たちの話ってところが面白い。夫婦共同執筆)

それを愛とは呼ばず 桜木紫乃 ★★★★
(桜木紫乃の中で一番読みやすく一番ドラマチック。それが好きか嫌いかはかなり分かれそう。私は好き)

雪の断章 佐々木丸美 ★★★★
(名作と言われている小説。なるほど。ミステリー部分もあって面白い)

夜の床屋 沢村浩輔 ★★★☆
(単純なミステリーと思ったがこれはファンタジーも入っているのかな?洋書も一緒に読んだ気分)

 周防柳 ★★★★
(ガツーンときた。読み終わってからも。「R」みたいな人間は現実にいるんじゃないかなとずっと考える)

いなくなった私へ 辻堂ゆめ ★★☆
(だめだ・・・なんで読みたかったんだろう)

彼女の時効 新津きよみ ★★★☆
(幽霊が見えるという前提のミステリー。私はこの作家さんのミステリーと言えないミステリーが嫌いじゃない)

永い言い訳 西川美和 ★★★★
(世の中の夫達に読んでおいて欲しい。突然妻が死んだときにどうなるか)

我が心の底の光 貫井徳郎 ★★★
(序盤の勢いのままでラストまでいって欲しかった)

魔笛 野沢尚 ★★★☆
(ミステリーから恋愛ものまで書けた大好きな作家さん。まだ生きてればもっと作品が読めたのになぁ)

冤罪初心者 秦建日子 ★★★☆
(シリーズ2作目。民間科捜研はドラマでも最近よく取り上げられているけどこれもドラマ化しやすそうなキャラが立ってる)

女王はかえらない 降田天 ★★★☆
(学園ミステリー。トリックはありがちだけどミステリーとして軽く面白かった)

弁護士探偵物語 完全黙秘の女 法坂一広 ★★★☆
(続編。相変わらずよく喋る主人公だけど、今回の方が明らかに良かった。この続編も見ていたい。福岡が舞台)

火花 又吉直樹 ★★★☆
(芥川賞受賞。巷でボロクソ言われてるほど悪くない。ボキャブラリーの豊富さを上品に出してる。芸人さん以外のことを書いて芥川賞を取って欲しかったので自作に期待)

冷たい手 水生大海 ★★★★
(嫌ミスに入るらしい。たしかに主人公の同僚や刑事たちが嫌な奴)

透明カメレオン 道尾秀介 ★★★
(映像化を考えているのか、ストーリーやミステリーの部分は悪くないけど説明が長めに感じる)

絶唱 湊かなえ ★★★★
(TV「アナザースカイ」を見たらこの本の良さが倍増される。阪神の震災が根底にあって、その中で眩しいトンガの風景が何とも言えない)

主婦病 森美樹 ★★☆
(私に響くものはなかった)

誓約 薬丸岳 ★★★★☆
(少年犯罪や加害者・被害者家族を書かせたらピカイチだと思う)

駅物語 矢野帰子 ★★★☆
(東京駅に行ったことがある人なら読んでおこう)

あまからカルテット 柚木麻子 ★★★★
(ホビーショーに持参。女の子の友情と美味しい食べ物の連作短編がこの旅にぴったりだった)

ナイルパーチの女子会 柚木麻子 ★★★★☆
(面白い!女子会とかそんな綺麗な話ではなくて女の子の汚い部分の話。ブログをやってる人が見ると怖くなる)

岸辺の旅 湯本香樹実 ★★★☆
(映画化されたせいか小説の雰囲気にとてもあってる配役のせいか、映画を見ているように読めた)

*********************************************************************************

ということで、34冊。
ミステリーは一度読み始めると犯人やトリックが気になって時間を忘れてしまいがち。
おかげで睡眠不足になることが多かったような気がします。

今年の夏は遠出の予定がないですが、本を持ってどこかに行きたいなぁ。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。読了記楽しみにしてました。
    今年も半分が終わりましたがクロップよりも読書三昧な生活です。
    またまた読みたい本が増えました。
    「雪の断章は」昔はまりました。(高校生のころでしょうか)懐かしいです。

    返信削除
    返信
    1. >さきたまさん

      私もクロップの時間よりも読書の時間の方が圧倒的に多いと思います!
      「雪の断章」、これって若いうちに読んだほうがいいと思いました。
      多感な時期の女の子がはまるのもわかります。
      ちょっと表現に古いところもありますが、名作って言われている物っていつ読んでもいいものですね。

      削除