BOOK 2012


あかりの湖畔 青山七恵 ★★★★
(小さなウソを抱えながら湖畔に住む人々。ゆっくりと心にしみる優しさ)

花嫁 青山七恵 ★★★★
(ほんわかした家族のドタバタコメディかと思いきや、後半かなり深刻な家族ものに。家族を結び付けるものって何だろう)

星やどりの声 朝井リョウ ★★★☆
(家族それぞれに問題を抱えながらお互いをいたわりつつ、父の残した喫茶店を守ってる)

もういちど生まれる 朝井リョウ ★★★
(直木賞候補作。受賞ならず。だろうな。連作短編というか、少しずつ繋がってる人たち。この作家、若者言葉が売りなんだな。デビューの「桐島、部活やめるってよ」からずーーーっと若い世代のための作品なので私は見ちゃだめなんだろう)

少女は卒業しない 朝井リョウ ★★★
(わたしにゃ、過ぎ去った青春だな)

幸福な日々があります 朝倉かすみ ★★★☆
(この本は男の人が読んでも理解できないだろう。10年間の夫婦のズレが大きな理由もないまま離婚へと進む。うちも15年ですごいズレ。)

プールサイドの彼方 朝比奈あすか ★★★ 
(すべての登場人物に共感できず。後半の感じはよかったので最初から嫌な奴は出さなきゃいいのに)

彷徨い人 天野節子 ★★★★ 
(結末まで想像以上にドキドキした。登場人物を減らしてひとりひとりをもうちょっと掘り下げてくれないと最後まで誰一人気持ちを理解できずに終わってしまうのよね)

レインツリーの国 有川浩 ★★★☆
(重い題材を主人公のキャラと読みやすい文体でうまくまとめてる)

ヒア・カムズ・ザ・サン 有川浩 ★★★
(ある劇団の7行のあらすじから書いた小説。作家って想像力がすごいんだな)

美しき一日の終わり 有吉玉青 ★★★★
(異母姉弟のある1日。昔と今が交錯するのだが、この二人がもどかしい。文章が綺麗だと退屈な話も読みやすい)

終末のフール 伊坂幸太郎 ★★★★
(今まで読んだ伊坂幸太郎の中で一番わかりやすかった。生きるために必死にならないとな、と思わせる一冊)

グレイメン 石川智健 ★★★★
(ゴールデンエレファント賞大賞受賞作。・・・・復讐って大変だな。骨が折れる。こんなに大変ならしたくない)

コンカツ? 石田衣良 ★★☆
(雑誌CREA連載。日々、合コンに明け暮れる女たちの失敗談。最初から透けて見えてるような結末。読後「ほーらやっぱり」とつぶやいた。)

お別れの、そのあとで 伊藤たかみ ★★★
(まさに別れたその後の人たちの短編集。とはいえ、前の恋愛を引きずらない人だらけ)

イニシエーション・ラブ 乾くるみ ★★★☆
(「ラスト2行の衝撃」というポップに惹かれて一気読み。確かにもう一度読み返したわ。これぞ思うつぼ。20代のミステリー好きにおすすめ。私は30代)

セカンド・ラブ 乾くるみ ★★★
(イニシエーション・ラブの第2弾。こちらはトリックわかりすぎ。)

ばくりや 乾ルカ ★★★☆
(特殊能力が入れ替わるファンタジー。連作短編。良いものとそうでないものの高低差がひどくて耳キーン。)
完全なる首長竜の日 乾緑郎 ★★★☆
(このミス大賞。前半ですでにオチがわかってしまうミステリー)

だれかの木琴 井上荒野 ★★★
(徐々に頭がイカレテいく人たちの話)

彼女は存在しない 浦賀和宏 ★★★ 
(タイトルと二重人格でオチのわかりそうなもの。後半のグロい表記がきつかった)

絶望ノート 歌野晶午 ★★★★
(この人らしいな。なんとなく「葉桜の~」のイメージが強いのでトリックがあるのはわかったけど。最後の余韻をもった終わり方の評価は人それぞれ)

犬とハモニカ 江國香織 ★★★ (「川端康成文学賞」受賞の表題作以外いまいち)

最果てアーケード 小川洋子 ★★★★☆
(私はこういうどことなく寂しさが漂った話が好きだ)

それでも彼女は歩き続ける 大島真寿美 ★★★
(連作短編。みんなちょっとだけ今の生活に疲れている)

ゼラニウムの庭 大島真寿美 ★★★ 
(う~ん・・・ホラーとかオカルトとかどのジャンルに入るんだろう。人よりも成長速度が遅い故に世間から隠されて育てられた登場人物に因われ続ける身内。みんな精神的に病んでいるが当の本人はまとも)

我が家の問題 奥田英朗 ★★★
(「家日和」の続編。このシリーズ人気あるなぁ。どんな家族にも問題はあるよね)

モンスターU子の嘘 越智月子 ★★★★
(悪女モノって流行ってるな。もっと際立って悪くしてほしい。)

かなたの子 角田光代 ★★★
(短編ホラーだな)

紙の月 角田光代 ★★★★☆
(ぞっとした。お金に執着した人たちの話。明日は我が身)

幾千の夜、昨日の月 角田光代 ★★★★
(夜にまつわるエッセイ。不思議と飽きない)

それもまたちいさな光 角田光代 ★★★☆
(ラジオドラマ用小説。かるーいはなし。)

月と雷 角田光代 ★★★☆
(ロクデナシの親から生まれたロクデナシの話。だけど、いやな感じはしない。昔の作品のような勢いのある角田さん)

福袋 角田光代 ★★★☆ 
(別れの悲しさの先にあるものがテーマになるのかな。ちょっと邪悪で角田さんっぽい)

夫の彼女 垣谷美雨 ★★★☆ 
(夫の愛人と身体が入れ替わるという王道ファンタジー。読みやすい)

週末は家族 桂望実 ★★★★
(週末だけ児童養護施設から子供を預かり里親になる夫婦。血のつながりがなかったり、他人を愛せない人たちが新しい家族の形を模索していく)

ささらさや 加納朋子 ★★★★
(心温まるファンタジー。ちょっと抜けてる奥さんには共感しないが、死んだ旦那はすごく素敵)

心に雹の降りしきる 香納諒一 ★★★★
(このミスランクイン作。刑事ものにしては好きだった)

「また、必ず会おう」と誰もが言った。 喜多川泰 ★★★☆
(男子高校生の成長物語。出会いはいつでも必然。大人の私はわかるので高校生が読むべし)

途中下車 北村森 ★★☆
(ノンフィクション。パニック障害のスイッチが入る瞬間に同調)

しゅるーんとした花影 銀色夏生 ★★★☆
(約2年ぶりに最後まで読み切ったつれづれシリーズ。随分、以前にもどってきたのでよかった。前2作、どうしようかと思った。中1から読み続けているのでいまさら・・・)

晴天の迷いクジラ 窪美澄 ★★★★★
(死を切望する3人の再生。そんなに死にたいのか。だけど、説教くさくないところがよい)

みなさん、さようなら 久保寺健彦 ★★★★★
(団地の栄枯盛衰、すっごくわかるなー。長い年月で成長していく主人公を最後まで応援したくて一気読み。映画も見たい)

夏の吐息 小池真理子 ★★★☆
(文章うまいなぁ。表題の短編が良かった)

海薔薇 小手毬るい ★★★☆
(小手毬るいって若い人の恋愛ばかり書いてると思ったら今回はかなり年齢層が高い。自分勝手な人ばかりだけど)

泣くほどの恋じゃない 小手毬るい ★★★★
(途中まではありがちな不倫ものだったけど、文学的な書き方と実話のように思える話で最後までなかなかおもしろかった)

ペトロ 今野敏 ★★★☆
(ハードボイルドかと思いきや、読みやすかったのは新聞連載小説ゆえか。本来は難解な内容を万人向けにしているせいか私でも理解可能。ドラマになりそう)

凍花 斉木香津 ★★★★
(3姉妹の長女が次女を殺害し、三女がその理由を探るミステリー。割と引き込まれてあっという間に読めちゃった)

ラブレス 桜木紫乃 ★★★★☆
(2011年下期直木賞候補作。この人すごいなぁと思う。装丁は安っぽいけど、内容はとても深くて最後まで引き込まれっぱなし)

起終点駅 桜木紫乃 ★★★
(好きな作家なので期待しすぎたのかも。短編なので仕方ないけど、これが人生のターミナルなのかよと思うような話ばかり)

廃墟に乞う 佐々木譲 ★★★
(これが直木賞をとるような本かいな)

握りしめた欠片 沢木冬吾 ★★★
(ストーリーとか前半の出だしとかすごくおもしろかったけど、ハードボイルドに転調してから失速。全員が犯人に思えるところは良いけど見事に男しか出てこない)

最後の恋をあなたと 沢木まひろ ★★★☆
(日本ラブストーリー大賞受賞作。しょっぱな、とんでもなくエロいのでびっくりしたけれど、確かに純愛にかわったわ。)

銀色の絆 雫井脩介 ★★★
(子供に期待する母。その期待にこたえようとする娘。奔走&迷走する母の姿必見)

銀婚式 篠田節子 ★★☆
(なんだかなぁ・・・・と思うような登場人物しか出てこない、なんだかなぁ・・・と思うばかりの短編集)

観覧車 柴田よしき ★★★★
(連作短編。失踪した探偵の旦那を探し自らが探偵に。いろんな事件があるけれど、それぞれに悲しみが深い)

回転木馬 柴田よしき ★★★☆
(「観覧車」のその後。全体的な印象・文体の変化で書評はイマイチだけど、一人の女性の人生がどう決着するかはっきりとしたラストだったのですっきり。男って駄目ね。)

君が降る日 島本理生 ★★★
(短編集。主人公と名前が一緒ってだけで読んだが表題のそれよりも最後のやつがよかった。)

七緒のために 島本理生 ★★★☆ 
(中編小説。中学時代の友達、共存しあうのも難しい。こんな中学時代を送らずにすんでよかった。)

満月ケチャップライス 朱川湊人 ★★★☆ 
(最初から終わりの気配を感じる話。時代背景は無理やりくっつけた感もあるけどノスタルジック)

キシャツー 小路幸也 ★★★★☆
(ただの青春ものかと思ったらしっかりとした良いストーリー。バスツーだった私だがキラキラと輝いていた青春を思い出させる)

愛について 白岩玄 ★★★
(多分、自分が恋愛モードにないから印象も感想もないのだと思おう)

 白石一文 ★★☆
(死に近づいている人だらけの不吉な小説)

哀しみの星 新堂冬樹 ★★
(しょうもないヤンキー物語)

どこかに神様がいると思っていた 新野哲也 ★★ 
(イマイチ。書評あてにならず)

罪の余白 芦沢央 ★★★☆ 
(野性時代フロンティア文学賞受賞作。心理戦。)

私が愛した男について 田口ランディ ★★★
(久しぶりのランディだが相変わらず)

ほんとうに誰もセックスしなかった夜 唯野未歩子 ★★☆
(タイトル以外頭に残らない)

尋ね人 谷村志穂 ★★☆
(女二代の恋愛記。北海道が舞台って情景描写だけに気を取られてあとの登場人物はどうでもよくなる)

脱獄者は白い夢を見る 壇上志保 ★★★ 
(なんかもっと、踏み込んだ内容にして欲しかったなぁ)

まちがい 辻仁成 ★★
(浅はかな男女がくんずほぐれつ)

鍵のない夢を見る 辻村深月 ★★★★
(直木賞受賞の短編。壊れている女多し)

ひ、ふ、み、の空 天川彩 ★★★
(はじめは若い二人のアホな駆け落ち。後半は長い年月をかけた人間の再生の話になるが、いまさらアホな二人を見る目は変わらず。)

ディアレストガーデン 遠野りりこ ★★★★
(好きかも。微妙な関係をどう清算するか・・・。登場人物全員、繊細かつ良い人。私もこんなアンニュイな中に身を置きたい)

僕はお父さんを訴えます 友井羊 ★★★
(このミス大賞シリーズ。すぐにオチがわかるけどさら~~っと読める。)

秘密は日記に隠すもの 永井するみ ★★★☆ 
(恐ろしい日記。人のモノを盗み見るよう。ペラペラですぐ読めちゃった)

私は古書店勤めの退屈な女 中居真麻 ★★★
(独特な文体で最初は読みにくいなぁと。私も本屋に勤めたい)

傍聞き 長岡弘樹 ★★★★
(ダイ1回日本推理作家協会短編賞部門受賞。派手な事件というよりも人情味あふれるミステリー)

くちびるに歌を 中田永一 ★★★★
(本屋大賞ノミネート作。爽やか!五島のイメージが浮かび、子供たちが合唱を通して成長していく姿が目に浮かぶ。青春ってこんな感じ)

迷宮 中村文則 ★★★★
(純文学ミステリー・・・的な。くらーい、くらーい、くらーい。どうしてこの人の作品って暗闇で読んでいるような気分になるんだろう)

何もかも憂鬱な夜に 中村文則 ★★★☆
(全編に渡って日の差すことのない真夜中なところに置き去りにされた気分になる本)

リレキショ 中村航 ★★☆
(不思議くんと不思議ちゃんの話し)

星に願いを、月に祈りを 中村航 ★☆
(つまらないのに全部読まないといけない感満載のストーリー。児童書として最初の短編だけで終わらせたらいいのに)

贖罪の奏鳴曲 中山七里 ★★★★☆
(なるほどー。主人公の人物像については賛否両論だろうな。善と悪の境界線がわからん。だけど、好きだったのでこの作家さんの別の本を読んでみよう)

さよならドビュッシー 中山七里 ★★★★
(クラシックなんてまるでわからないからと読まずにいたが、読んで正解。しいて言えば、この人の本は発表順に読んだ方が良かったかも。途中で私も犯人わかった)

連続殺人鬼カエル男 中山七里 ★★★★
(かなりグロイなぁ~。だけどこういうグロさ、嫌いじゃない)

きみはいい子 中脇初枝 ★★★★ 
(連作短編。虐待についての話は胸が苦しくなる。どれもよかった)

きりこについて 西加奈子 ★★★☆
(講談師の話しでも聞いているような・・・・。オチがしっかりしたおもしろい話。)

新月譚 貫井徳郎 ★★★★☆
(わー、やっぱりすごいな。長いけど)

微笑む人 貫井得郎 ★★★★ 
(悪くないんだけどいつもの貫井作品よりも短いせいか物足りないし事件も途中で終わった感じ。まぁ、この話はオチをつけれらないんだろうな)

痛み 貫井徳郎、福田和代ほか ★★★
3人のミステリー作家の共作。結局、好きな作家が一番面白く感じることの確認)

ユリゴコロ 沼田マホカル ★★
(ホラーは嫌いだと確認できた一冊)

彼女の存在、その破片 野中柊 ★★☆
(前半、湊かなえの本かと思うほどの口語体。男はミステリアスな女が好きなんだな)

晩鐘 上・下 乃南アサ ★★★★★
(「風紋」から7年後の話。とにかく長い。辞書みたいに分厚い。だけど、読まずにいられない話し。最後まで皆悲しくて辛いんだけど)

隠し事 羽田圭介 ★★★
(「人の携帯を盗み見てはいけませんよ」という教則本)

旅屋おかえり 原田マハ ★★★★ 
(元気になる。読みやすく、NHKあたりでドラマ化されそうなストーリー)

別れの時まで 蓮見圭一 ★★★☆ 
(前半のありがちな恋愛小説から後半は一気に重苦しい題材へ)

もう誘拐なんてしない 東川篤哉 ★★
(部隊が門司ー下関じゃなかったら最後まで読んでない。三文劇でも見てるような内容)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾 ★★★☆
(連作短編。時間軸がコロコロかわるので読むのが大変。時生に似た時空ファンタジーの様相。そつなく、はずさず。)

ガリレオの苦悩 東野圭吾 ★★★☆
(ガリレオシリーズ短編集。テレビドラマ化されてる話しあり。理系の男に弱い私)

真夏の方程式 東野圭吾 ★★★★
(湯川シリーズでは一番好き。「容疑者X」の湯川とは真逆な人間臭い湯川。化学的要素も少なくて、どちらかと言うと「新参者」の加賀恭一郎に似た人情ものになってる。)

真夏の道化師 東野圭吾 ★★★
(ガリレオ最新作。短編。湯川じゃなくてまた加賀かよ!と思うような話あり。この本、主役が湯川である必要がない)

夏の口紅 樋口有介 ★★☆
(感想ナシと言いたい。あらすじに魅かれて読んだがイメージと違った)

ピース 樋口有介 ★☆
(ダメダメダメ。いいとこなし。この人の本ももう読まない)

殺人者 深谷忠記 ★★★ 
(虐待された子の負の連鎖がテーマ。)

弁護士探偵物語 法坂一広 ★★★
(話はさておき、よくしゃべる主人公が嫌。作者は福岡の弁護士さん)

ドルチェ 誉田哲也 ★★★☆
(新しい刑事モノのかたち。派手な事件や残忍な殺害なんかはなく、人間味あふれる話)

ヒトリシズカ 誉田哲也 ★★★★☆
(この人の中で一番読みやすくておもしろかった。もうちょっと話を長くしてもらうか、余韻を残してくれればいいなぁ。最後、まとめちゃった感がある)

あなたが愛した記憶 誉田哲也★★★☆
(この人のグロさがでてるなぁ~。ハードボイルドかと思ったけど後半は一気読み。最後がね・・・)

主よ、永遠の休息を 誉田哲也 ★★★★ 
(ミステリーって、結局、悲しいんだなって思う

龍神の雨 道尾秀介 ★★★★
(台風の中で読むとジワジワくる。この人、子供を残虐なところに居合わせるの好きだな)

水の柩 道尾秀介 ★★★★
(文章の構成が読みにくいけど、描写は素晴らしい。月と蟹に似ているところがあるけど、後読感はこちらの方が良い。タイトル、毎回いいなぁ)

シャドウ 道尾秀介 ★★★★
(どんでん返しに次ぐどんでん返し。またこの人、子供を・・・・)

贖罪 湊かなえ ★★★☆
(告白に良く似た話し。先が気になり一気読み。さらっと読めて時間がかからない)

境遇 湊かなえ ★★★
(ドラマも見たけど・・・・。期待しないで読んだ方がいい)

サファイア 湊かなえ ★★★★
(もう終わりと思っていた湊かなえだが今回の短編は非常に良かった。最初の方はいつも通りの邪悪な人間の心理系の話だが、表題作「サファイア」から続く「ガーネット」は珍しく前向きな終わり。)

白ゆき姫殺人事件 湊かなえ ★★ 
(実験的、革新的な小説にしたかったのかもしれないけど、ただただ読みにくいことこの上なし)

きみはポラリス 三浦しをん ★★★★
(短編集。恋愛ものばかりと思ったら、それにちょっと絡んだミステリーが良かった)

誰かが足りない 宮下奈都 ★★★★
(連作短編の本屋大賞ノミネート作。皆、誰かを待ってたり、探したり。ほっこりする)

小暮写眞館 宮部みゆき ★★★☆
(長かったーーーーーー!読了には我慢が必要)

ソロモンの偽証(第1部) 宮部みゆき ★★★★ 
(ひとつの事件がたくさんの人を巻き込んでいく。素晴らしい描写で登場人物[とりわけ中学生]の心情が丁寧に伝わる。だけど長すぎ。)

読めない遺言書 深山亮 ★★★☆
(キャラがひとりひとり立ってて、ドラマとしていけそう。心温まるミステリー)

放蕩記 村山由佳 ★★☆
(永遠と続く母への恨み節に辟易)

花酔ひ 村山由佳 ★★
(もう、この人の本を読むのはやめる。ただのエロ)

こころのつづき 森浩美 ★★★★
(家族がテーマの短編集。どれも愛情に満ちた話でやさしい)

刑事のまなざし 薬丸岳 ★★★★
(好きなミステリー作家なので点甘め。連作短編。ドラマ化しそうなジーンとするミステリー)

死命 薬丸岳 ★★★★
(「刑事の感」とか偶然にも、が多い場当たり的な話。だけど一気に読んでしまうおもしろさ)

逃走 薬丸岳 ★★★★ 
(レビューは悪いけど、ストーリーは面白いと思う。皆彼に期待しすぎ。ただセリフが単調でドラマの原作みたい)

体育座りで、空を見上げて 椰月美智子 ★★☆
(うーん・・・自分の中学時代とは違うし、娘の将来だと困るし、的なモヤモヤした中学生の青春)

かっこうの親もずの子ども 椰月美智子 ★★★ 
(子供をもつ親の苦労を1冊に詰め込みすぎ。本題と違うところをいったりきたり。)

ヴァニティ 唯川恵 ★★★★
(短編~中編が集まった雑誌のような作り。細切れにしか読書タイムが取れない人向き。どの作品も唯川恵らしくて好きだ。特にラストの中編は元気が出た)

途方もなく霧は流れる 唯川恵 ★★★☆
(アラフィフ男子の再生もの。主役はむしろ犬の「ロク」)

けむたい後輩 柚木麻子 ★★★
(男好きの女と女好きの女、どちらが賢いかの対決)

検事の本懐 柚月裕子 ★★★★
(一人の検事を軸に話が進む連作短編。主人公は言葉少なだか話が進むにつれて彼の人生そのものに引き込まれる)

嘆きの美女 柚月麻子 ★★★★☆ 
(元気になった。読んで爽快)

日曜日たち 吉田修一 ★★★★★
(連作短編。最後の表題作で久しぶりにグッとくる。胸にグッと。週末の夜に読むとなおさら良かろう)

7月24日通り 吉田修一 ★★★★ 
(雨の中静かに読みたい本。ジワジワと好きになる話。男のくせにほんと上手)

スウィート・ヒアアフター よしもとばなな ★★★★
(よしものばななの世界観ってやっぱりいいなと思った。いなくなった人を偲ぶ気持ちが少ない文章でも伝わってくる)

白光 連城三紀彦 ★★★☆
(心の闇がジワジワ皆に感染。私にまで来ないように早く退散)

恋文 連城三紀彦 ★★★★
(直木賞受賞作。男の優しさだか知らんが、全部嫌。こんな男たちに優しくされてもうれしくもクソもない。表題作の「私の叔父さん」・・・こんなの悲しすぎるわっ)

最後の初恋 ニコラス・スパークス ★★★
洋物の割にはさらっと読めちゃうニコラス。彼が書いたやつは洋物苦手な私でも引き込まれて読んでいる)

僕がパパに育つまで マシュー・ロゲリン ★★
(やっぱり洋書は合わん)

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