中途半端な期間の読了本レビュー。
前回は記事を書きながら感想を書いたので、読み終わってからかなり時間がたっていたものもあって感想もぼんやり。
今回はbunnynoseさんがmixiでとても便利なアプリを紹介してくれたので読み終わるたびに一言書いてました。
この期間は体調不良が著しくて、読むときと読まないときの落差が激しく、かなり少ないなぁ。
(★は5個)
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バイバイ、ブラックバード 井坂幸太郎 ★★★★
(難解ながら引き込まれていく。で、最後結局?伊坂ワールドを制覇するのは難しい・・・)
切羽へ 井上荒野 ★★★
(大人の純愛と言っていいのか・・・。直木賞受賞と言うが芥川賞のような釈然としない話。)
四十九日のレシピ 伊吹有喜 ★★★★★
(テンポよく、涙あり、笑いありですがすがしい。)
ひそやかな花園 角田光代 ★★★★
(自分のアイデンティティに希望を見出せるラスト。登場人物が多いがそれぞれが重要でそれを描き切っている筆者の素晴らしさ。)
真鶴 川上弘美 ★★
(純文学は自分の好きなジャンルじゃないと改めて知る。いつまでもいない人を思う気持ちも皆無)
秋の花 北村薫 ★★
(初北村薫。シリーズもののミステリー。泣けると聞いていたがひと粒も涙出ず)
つばさものがたり 雫井脩介 ★★★
(この人、「犯人に告ぐ」の路線の方が良いと思う。)
寝ても覚めても 柴田友香 ★★★★
(突然いなくなった恋人。その10年。文体が好きじゃなかったけれど、最後の終わり方は好きだった。)
行きずりの街 志水辰夫 ★★★
(中村トオルで映画化。読み始めて半分過ぎたころ、2度目だと気がつく。)
ほかならぬ人へ 白石一文 ★★★★
(直木賞受賞作。この人の本の中に出てくる男ってグジグジしていて、料理が得意っていうほぼ同じ男性像。)
冬の童話 白川道 ★★★
(ありがちな話)
最愛 真保祐一 ★★★
(途中まで、どうしてこの主人公がこうまで姉さんをべた褒めするのか理解できなかった。最後はわかるけど)
サヨナライツカ 辻仁成 ★★★★★
(皆のレビューで感涙の1冊として登場多し。映画のラストがすごく良かった本を先に見た方が良いかも)
ツナグ 辻村深月 ★★★★★
(グッとくるね、グッと)
灰色の虹 貫井徳郎 ★★★★
(乱反射に比べると幾分「普通の人に潜む悪」という貫井ワールドは薄まっているが、相変わらず訥々と話が進む素晴らしさ。)
九月が永遠に続けば 沼田まほかる ★★★★★
(ホラーサスペンス大賞受賞作品。ホラーっじゃないけど、人間の深層心理にぞっとする。)
下流の宴 林真理子 ★★★
(新聞掲載小説は同じ文面の繰り返しが気になる。我が家は下流でなくて最下流。)
カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾 ★★★
(東野圭吾はすらすら読める)
時生 東野圭吾 ★★★★
(tsukikoさん、お勧めの一冊。最後に行けばいくほどグッとくるところ多し)
パラドックス13 東野圭吾 ★★★★
(SF物って好きじゃないけど、一気に読めた。理系の人には「?」なる終わりかもしれないけど、文系の私は大丈夫。いずれ映画になりそうな物語)
宿命 東野圭吾 ★★★
(前半の期待値が大きかった分、事件の犯人やその裏の出来事が予測できてしまって失速。)
卒業 東野圭吾 ★★★
(大学生の加賀が登場。トリックミステリーが好きな人なら十分楽しめる1冊)
世界でいちばん長い写真 誉田哲也 ★★
(中学男子の青春。あのころに戻って写真部に入りたい)
光媒の花 道尾秀介 ★★★★
(短編の一部が繋がっている連作。前半では絶望的な人間の暗さが出ているけれど、後半になるにしたがって光が差し込んでくるところがよい。)
月と蟹 道尾秀介 ★★★★
(直木賞受賞作。今回も重い内容)
往復書簡 湊かなえ ★★★
(短編3つ。最後の話が好きだった。)
アダルト・エデュケーション 村山由佳 ★★
(前作W/Fからのエロい流れだけど、こっちの短編は好みじゃない)
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やはり、東野圭吾が多いなぁ。この期間の後にも「麒麟の翼」とか「聖女の救済」ほか、読み終わってる。
だけど、ミステリーなら「九月が永遠に続けば」がなかなか良かった。
いつもと違うミステリー作家を読みたい方はどうぞ。
ミステリーではないけど「ツナグ」もちょっと不思議な話でよかった。
今期、一番と言えば「四十九日のレシピ」かな。
NHKでドラマ化もされてるみたいだけど、本は素晴らしいテンポとストーリーだし、ちょっと人生に疲れた時に読むといいかも。