JTが運営しているサイトに
「ちょっと一服ひろば」っていうのがあって、私は(嫌煙家ですが)そのサイトを結構見ます。
サイトの中に私の好きな著名な作家さんの短編がたくさん載っているから。
雑誌ダヴィンチとコラボしたものもあって、いろんな小説の番外編があるのだけど、私がすでに読んでる本の続編が多いので楽しめます。今なら、
まほろ駅前の番外編がありまっせ。
お暇な方は是非。
ってことで、7月から9月の読了記。
7月はフェアの準備に忙しくて全く読めず、このままいくと3ヶ月で10冊ぐらいしか読了できないのでは?と思っていたら8月にまさかの引きこもり期に突入し、クロップもせずひたすら読んでおりました。
なので、今期はかなり多め。
見るのも大変と思いますが暇つぶしにでもどうぞ。
★1点 ☆0.5点 ★★★☆←3.5点
最高5点満点で10段階でつけてます。
*********************************************************************************
UNTITLED 飛鳥井千砂 ★★★☆
(主人公の性格が独身女あるあるで面白かったのに、最後の3ページで台無し)
鏡よ、鏡 飛鳥井千砂 ★★★★
(デビューから読んでる作家さんだけど、構成がだんだんと凝り出してるな~)
女の子は明日も。 飛鳥井千砂 ★★★☆
(高校の同級生4人が30代を過ぎて再会し、それぞれの仕事や結婚生活をリンクさせた短編連作。この人の話ってコバルト文庫・大人版といった感じ。難しいことなく、サラッと共感できる話が多い)
撃てない警官 安東能明 ★★★
(続巻が文庫で出ていたので面白いかな?とまずはこちらから。今、こういう話は格好のドラマ原作として人気があるんだろうな。しかも短編だし。ただ、主人公にあんまり魅力を感じないのはなんでだろう)
最後の嘘 五十嵐貴久 ★★★★
(前回読了の「消えた少女 吉祥寺探偵物語」の第2弾。こちらのほうが事件自体も登場キャラも良かった。次も出てほしい)
死神の浮力 伊坂幸太郎 ★★★★☆
(短編「死神の精度」からの続編。死神の千葉のちょっと風変わりな世界観が好き。死神がいるということは・・・と、結末がある程度わかっているのに最後まで面白い)
重力ピエロ 伊坂幸太郎 ★★★☆
(これぞ、伊坂幸太郎ワールドって感じ。人気のある本っていうのはよくわかる)
遠くでずっとそばにいる 狗飼恭子 ★★★★
(文庫書下ろしの恋愛ミステリー。嫌いじゃない)
書店員の恋 梅田みか ★★★
(なんにも感じず、感想なし)
噂 荻原浩 ★★★
(最後まで飽きさせないサイコ・ホラー。インターネットに関するくだりとか今で言えば「ステマ」だなって表現の仕方が古さを否めない)
失はれる物語 乙一 ★★★★
(乙一がホラー作家だと私は今までどうして勘違いしていたのだろう。中田永一つながりで読んだけれど、不思議な話がとてもいい)
あしたはうんと遠くへいこう 角田光代 ★★★
(ある女性の15年間。発行当時は角田光代初の恋愛小説だったそう。落ち着かない気持ちにさせる)
ひとがた流し 北村薫 ★★★
(そんなに昔の本でもないのに一昔前の感じがするのはなんでだろう。ドラマのキャストが浮かんでしまったからか)
星々たち 桜木紫乃 ★★★★☆
(最新刊。うまいなぁ)
男ともだち 千早茜 ★★★☆
(最初は男好きの女の話かと思ったらそうでもなくなった。男と女は友達になれるかという悶々とした気持ちになる)
盲目的な恋と友情 辻村深月 ★★★★
(二人の女性から見た視点の違い。恋と友情、同じ時を別々の気持ちで歩んでいく。友情よりもどちらも盲目的な恋)
百瀬、こっちを向いて。 中田永一 ★★★★
(乙一の別名義。いやー、まいった。高校時代に読みたかったなぁ)
吉祥寺の朝比奈くん 中田永一 ★★★★
(面白い構成で短編だけどとても良い。表題作がとてもよかった)
私に似た人 貫井徳郎 ★★★☆
(直木賞候補作。小さなテロに関わった10人の話。それぞれの話からテロの首謀者とどう関わったかがすごく面白かっただけど突然プツンと終りを迎える。書きたいことはわかるのだけど、最終章の前にもう一篇あれば文句無かったのに)
猫鳴り 沼田まほかる ★★★
(ディープな猫好きは読むと泣くらしい。私は泣かなかったけれど)
頼子のために 法月綸太郎 ★★★★☆
(時代を超越したミステリー。父も高評価)
彼女の家計簿 原田ひ香 ★★★
(ふむ・・・家族の繋がりとか過去に囚われる系の話で目新しさがない)
マスカレード・イブ 東野圭吾 ★★★☆
(マスカレード・ホテルを読む前で後でも関係ない)
プリズム 百田尚樹 ★★★
(解離性多重人格障害の話)
最終陳述 法坂一広 ★★★★
(面白いと評判の現役弁護士による最新刊。福岡地裁の裁判員制。死刑についての話。検察側・弁護側・裁判員側とそれぞれに立場があるので前半はその心理戦でもたつく展開にイライラ。中盤以降が面白い)
ケモノの城 誉田哲也 ★★★★
(実際に起こった事件が元になって書かれているんだけど、ものすごーく気持ち悪くて怖かった。作者のグロさが前面に出ている本。最後まで目が離せない怖さとグロさ)
山女日記 湊かなえ ★★★★
(最近の湊かなえは良い。ミステリーではないけれど、毒もないけれど、良い)
生きてるだけで、愛。 本谷有希子 ★★★
(ものすごい疾走感。言葉のラッシュ。鬱というよりも頭のおかしい女の話)
クラスメイツ(前期) 森絵都 ★★★
(中学生の日常。クラス全員の連作。子供に読ませたほうがよろしかろう)
クラスメイツ(後期) 森絵都 ★★★
(前期と変わらず。2学期制でよかった。3学期制だったら読むのやめてたよ)
カラフル 森絵都 ★★★☆
(森絵都のナンバーワンと言われる所以がわかる本)
虹の岬の喫茶店 森沢明夫 ★★★☆
(最近知ったが映画化されるとな。爽やかな感動の連作短編)
祈りの朝 矢口敦子 ★★★
(文庫書き下ろし。頭のおかしい女の話と思ったら、そこかしこに布石が。んー、なんだろう?あんまり好きじゃないんだけど最後まで読んじゃったって感じ)
刑事の約束 薬丸岳 ★★★★
(刑事のまなざし(夏目)シリーズ。短編。テレビドラマですでに見たものもある。「不惑」がよかった)
本屋さんのダイアナ 柚木麻子 ★★★★☆
(流行りのダブルヒロイン。この人の中で一番好き。今年度の中でもトップクラス)
*********************************************************************************
最近の流行りなのか、ダブルヒロインの話が多かった今回。
印象深かったのは「本屋さんのダイアナ」
キラキラネームを付けられたダイアナの幼少からずっと服心の友との交互の話でとても良かったです。
ってことで、今期は35冊!
なんて暇な私でしょう。
そんな私は本屋さんまわりが増えたせいか、読みたい本がリストに30冊ほど・・・。
年内で全てを読むのは難しいかなぁ~。
ま、次回の読了記までお待ちくださいね。