いい加減、昨年の10月~12月の読了記をあげないと、自分の中で2014年が終わった気がしないので今日は頑張って更新。(頑張ってするものでもないんだけど)
この時期の3ヶ月は自分でもうんざりするほど本を読んでいました。
読みたい本がたくさんあって、時間もたくさんある。
そういう時はなかなかないので、寝る間も惜しんで読んだ結果、もうクタクタです。
見られる方もうんざりすると思いますが、是非、お付き合いください。
★1点 ☆0.5点 (例)★★★☆←3.5点
最高★5つ、10段階でつけてます。
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ナンバー 相場英雄 ★★★
(苦手な感じのハードボイルド小説)
死刑台の微笑 麻野涼 ★★★☆
(序盤、ノンフィクションのような淡々と残虐な少年犯罪の裁判が進む。終盤、畳み掛けるように二転三転するのがよかった)
不自由な絆 朝比奈あすか ★★★★
(息苦しい・・・。子育て世代の母親(特に荒ぶる男子の母)が読むと泣きそうになるんじゃないかな。でも、最後まで読んで欲しい)
砂に泳ぐ 飛鳥井千砂 ★★★☆
(軽いハッピーな話が多い作家さんの新境地)
ママの友達 新津きよみ ★★★☆
(45歳の同級生4人。一人が死んで3人が今の生活と過去の自分を投影する。ミステリー色よりもモラハラとか不登校とか、そういう問題意識の強い話)
キャロリング 有川浩 ★★★
(クリスマス時期じゃなきゃ最後まで読む気もしない)
出署せず 安東能明 ★★★☆
(「撃てない警官」の続編。最初の短編はなんてつまらないんだろうと思ったけど、中編はよかった。ドラマ化を当て込んだ感じが否めない)
アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎 ★★★☆
(連作短編。時間軸もバラバラだけど、全部が繋がっている。伊坂幸太郎だな、と思わせる作品)
家守 歌野晶午 ★★★
(家にまつわる短編ミステリー)
イーヨくんの結婚生活 大山淳子 ★★★★
(ホンワカと進み、最後に感動の涙といったところか・・・。いたるところにラストへの伏線が張られているのが後になって効いてくる)
にじいろガーデン 小川糸 ★★★★☆
(女性通しが家族を作り子供を育てる16年間。非常に好き。トランスジェンダー)
笹の舟で海をわたる 角田光代 ★★★
(疎開先で知り合った女性との戦後の半世紀に渡る話。淡々と進むので特に盛り上がりもせず)
緑の毒 桐野夏生 ★★★☆
(ある男とその人に関わった人たちの短編連作。猛烈に嫌な男なのでもっとひどい仕打ちで終わって欲しかった)
夜また夜の深い夜 桐野夏生 ★★★★☆
(手紙形式の長編。だんだんと成長していく少女の行く末や母の秘密が知りたくなって、結構なボリュームなのに一気に読めた)
猫が足りない 沢村凛 ★★★
(タイトル以上に惹かれるところがなかった)
よだかの片想い 島本理生 ★★★☆
(顔にあざのある女の子が映画監督を好きになり、成長していく。端々で素晴らしい価値観を出す主人公と感情移入できない映画監督)
Red 島本理生 ★★★★☆
(丁寧に女性の心情が描写されていて、最後はどこに着地するのか読み進めずにはいられない)
愛なんて嘘 白石一文 ★★★
(白石一文らしくない(いい意味で)説明臭くない短編。いろんな男女がいるもんだ)
ダブル・フォールト 真保裕一 ★★★
(新人弁護士の愚痴が半分を占めている。後半がよかった)
確信犯 大門剛明 ★★★
(司法制度の問題点をわかりやすく盛り込んでるんだけど、登場人物の個性がイマイチ、ピンと来ない)
壊れる心 堂場瞬一 ★★★
(文庫書き下ろし。犯罪被害者家族に寄り添う警察。中途半端な立ち位置ということだけがわかる)
警察回りの夏 堂場瞬一 ★★★
(ミステリー色は弱く、登場人物の立場が微妙で難しいという言い訳と過剰報道についての見解といった話)
舞台 西加奈子 ★★★
(自意識過剰な主人公。あまりの自尊心の高さに身動き出来なくなる様が痛くもなるし、悲しくもなる)
しずく 西加奈子 ★★★★
(年齢も立場も違う女性通しの交流を描いた短編。表題作以外もすごくよかった。こういう、ほっこりとした話も好き)
恋人よ(上) 野沢尚 ★★★☆
(よくある不倫ものと思いきや)
恋人よ(下) 野沢尚 ★★★★
(野沢尚がまだ生きていたら彼の作品をもっと読めたのに。ドラマの原作本を超えた面白さ)
猫泥棒と木曜日のキッチン 橋本紡 ★★★☆
(タイトルが可愛い。暗いないようなのに絶望感がないのがいい)
絶叫 葉真中顕 ★★★★☆
(いや~、すごいな。このミス1位でもいいんじゃない?(実際は11位)デビュー作も社会派だったけど、こちらのほうが読みやすくて面白い。新たなミステリー作家の開拓に)
イノセント・デイズ 早見和真 ★★★★☆
(死刑囚の彼女に関わった人たちが紡ぐ長編。自分を醜いと思ってる主人公だが、実は誰よりも愛されていたからこその残念な結末)
フォルトゥナの瞳 百田尚樹 ★★☆
(あっという間に完読。話が薄くて買うまでもない)
手のひらの音符 藤岡陽子 ★★★★
(40代の人に読んで欲しい1冊。不遇な子供時代を経て、それでも尚前向きに生きているとてもいい話)
神様の裏の顔 藤崎翔 ★★★★
(横溝正史大賞受賞作。元芸人さんが書いたミステリー。最初は「う~ん・・」って思ったけど、最後まで飽きずに読めた)
魔術師の視線 本多孝好 ★★★
(ミステリーと思いきや・・・。ラストがこんな終わり方でいいの?と思わず考える)
ハング 誉田哲也 ★★★★
(ハードボイルドが苦手な人にも読みやすくわかりやすい。ドラマ化されるそうだが、原作とイメージが違うので知らずに読み終えられてよかった)
とっぴんぱらりの風太郎 万城目学 ★★★★☆
(初めての万城目学さん。時代物は苦手だけど、読みやすく、長編が苦じゃない)
木暮荘物語 三浦しをん ★★★☆
(木暮荘にまつわる人たちの短編。最初はたいしたことなかったけど、終盤に向けて一気に面白く良い話になっていった)
少女 湊かなえ ★★★
(なんという嫌な気分。最近の湊かなえを読んでいたので初期作品がこういうものだと忘れていた)
物語のおわり 湊かなえ ★★★☆
(未完の小説が繋いでいく連作。きちんと最後の締めがあるので読後スッキリ)
いつかパラソルの下で 森絵都 ★★★★
(カラフルとの高低差が半端ないけど、ブラックな森絵都も嫌いじゃない。家族っていろいろややこしい)
神の子(上) 薬丸岳 ★★★★
(なかなかいいね。下巻に期待)
神の子(下) 薬丸岳 ★★★★☆
(最後まで納得のいく終わり方。すごい長編だけど読む価値アリ)
ねじまき片想い 柚木麻子 ★★★★
(ミステリー色もあって、なかなか面白い。連作短編)
ポプラの秋 湯本香樹実 ★★★☆
(「夏の庭」の少女編といった感じかな。同性な分、こちらに共感。)
満願 米澤穂信 ★★★☆
(このミス1位の短編ミステリー。短編なのに重厚感のある内容。好きか嫌いかはそれぞれなので、私は1位ではなかった)
小さな異邦人 連城三紀彦 ★★★☆
(このミス4位。昨年、急逝された作家の短編ミステリーを集めたもの。一つ一つが不思議で重厚)
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ということで、最後は45冊読破で2014年は全部で130冊とキリよく終わりました。
むーさんが邪魔で本が見えない |
年末に買った文庫はこちら。
この読了記を毎回見てる方は「あれ?」と思うセレクト。
そう!海外ミステリーを買ってるのです。
「登場人物がカタカナの本は読めない」と敬遠していたのですが、このミス(海外部門)1位のこちらを買っちゃいました。読みました。
こちらの感想なんかはまた3ヶ月後・・・4月にまとめたいと思います。
それでは、ようやく私の中の2014年が終わるので2015年のWEEK1からPLを始めたいと思いますのでごきげんよう♫