このbloggerにブログを引っ越した当初、
「これからは1つの記事を書くのに10分かからない、薄っぺらい内容のブログにしよう」と思っていたのだけど、TwitterやInstagramなんかの普及で一言日記はこのブログでは少なくなっちゃっいました。
とはいえ、いまだに勢いでガーーーーっと書くので、SB関係の記事以外は10分かからず書き終えちゃうのだけど(SBはリンクが多くなるので
面倒臭い手間がかかる)読了記だけは見てもお分かりになると思いますが、異常な程時間がかかるのです。
だけど、本屋で気になる本があったりすると「読んだことあったっけ?」とか、「あの本の作家さんってなんて名前だったっけ?」と検索するのに助かるのでやはりこの記事はやめられません。
ということで、今年1回目の読了記。
このところ、直木賞や本屋大賞が発表されて、読みたい本が続々と出てきています。
1週間で10冊近く読んだ時もあれば、2週間ほど読まなかった時もあり、読書量にムラがあった期間ですが今回もたくさん読んでおります。
よろしければ、本選びの参考に。
★1点 ☆0.5点 ★★★☆←3.5点
最高5点満点で10段階でつけてます。
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植物図鑑 有川浩 ★★★★
(少女趣味だが、悪くない。NHKあたりでドラマ化できそうな一冊)
ミッドナイト・バス 伊吹有喜 ★★★★
(一言で言えば「家族再生」なんだけど、もっと複雑な、いろんな気持ちが絡み合ってる。新刊を楽しみにしている作家さんの一人)
さよなら、オレンジ 岩城けい ★★★
(本屋大賞ノミネート。太宰治賞受賞。面白い構成で異国に住むふたりの女性の話が展開。言語にとらわれ苦しんだり、異国の地での閉塞感をものすごく感じる)
幻夏 太田愛 ★★★★☆
(前作と主要人物が一緒だがこちらだけ読んでも十分楽しめる。前作よりも無駄がなく、すごくいい。ミステリーとして、恨みだけでなく悲しさが含まれているところが自分好み。シリーズ化されつつあるがドラマ化ではなく映画化して欲しい)
小さいおじさん 尾崎英子 ★★★★
(さわやか。新人賞受賞作だそうで、今後の作品を読んでみたい)
私の中の彼女 角田光代 ★★★☆
(主人公のぼんやりとした雰囲気そのままに話全体もぼんやりと進むが、男って女の才能に汚く嫉妬するんだなと思う部分がしばしば。ふわっとしたまま終わると思いきや、最後はちゃんとしめてる)
だから荒野 桐野夏生 ★★★☆
(主婦が夫と息子を捨てて車で長崎へ向かうロードムービー。夫と子供の性格の悪さに私でもこんな家庭に居たくないと思う。)
誕生日を知らない女の子 黒川祥子 ★★★☆
(ノンフィクション。虐待児童が保護されてからのレポートだが、親に愛されずに育った子ってその後が大変なんだなと感じた。虐待された子供たちの報道があるが、それで終わりじゃないことを知る)
天使の子 小手鞠るい ★★☆
(実話を元にした作品というけれど、うーん・・・ニューヨークの街並みの描写以外あまり興味なかった)
蛇行する月 桜木紫乃 ★★★★
(直木賞受賞後の1冊。いろんな女性のいろんな人生が数年にわたって描かれているんだけど、軸になるのは一人の同級生の幸せ。幸せってなんだろうって考えさせられる。)
検察側の罪人 雫井脩介 ★★★★
(長くて読み始めは躊躇したけれど、これはこのぐらいの文章量じゃないと消化できないと納得。「犯人に告ぐ」もよかったけれど、こちらも)
島はぼくらと 辻村深月 ★★★★☆
(明るく爽やかな方の辻村さん。本屋大賞第3位。島の退屈な日常の話をここまで書いていてすごい。終わりも爽やか)
去年の冬、きみと別れ 中村文則 ★★★
(ファンの多い著者だけど、私はどれを読んでも苦手であります。その中ではかなり良い方)
北天の馬たち 貫井徳郎 ★★★
(んー、最後の最後だけが腑に落ちない。途中までは罠にかける過程が詳しく書かれていたのに、最後だけが力技で締めくくった感じ)
窓 乃南アサ ★★★
(「鍵」の続編。ミステリーの要素よりも少女の成長や家族の絆が強い。さらに続編があれば読んでみたい)
白銀ジャック 東野圭吾 ★★★
(ミステリーの中でもエンターテイメントに近い作品。東野圭吾じゃなければもっとボロクソに評価するかも)
幸福な生活 百田尚樹 ★★★☆
(超ショートストーリー。最後の一行のどんでん返しがあるせいか、次へ次へと読みたくなる)
致死量未満の殺人 三沢陽一 ★★★☆
(アガサクリスティ賞受賞作。真っ直ぐな毒殺ミステリー。真っ直ぐ過ぎて疲れたが、たまにはこういう王道ミステリーも悪くない)
ペテロの葬列 宮部みゆき ★★★★
(「名もなき毒」のシリーズ。宮部作品としてはレビューが悪くて驚く程。確かに、終わり方が今までの宮部みゆきと少し違うけれど、この文章量をあっという間に読ませるのだからすごいと思う。テレビシリーズを見据えているのかもしれないけれど、男の人が読むと納得いかないかも。)
その鏡は嘘をつく 薬丸岳 ★★★★
(夏目シリーズ。これから読んでも大丈夫。新たなキャラの検事が出てきて、ドラマ版の方にも幅を持たせるつもりか。東野圭吾が好きな人にもオススメの作家)
なぎさ 山本文緒 ★★★★
(久しぶりの山本文緒は今までの雰囲気とちょっと違った。こんなことを書く作家だったけ?と思うけど、大した山場のない物語を読ませてしまうのはすごいなぁ。家族って面倒臭い。だけど、縛られて、離れられないのを実感させられる)
伊藤くんA to E 柚木麻子 ★★★★
(直木賞ノミネート作。伊藤くんと関わる5人の女性。伊藤くんのどこがそんなにいいのかわからないけれど、クズケンは最高だ)
その手をにぎりたい 柚木麻子 ★★★☆
(珍しく長編。バブル期と相まって10年間があっという間。最後の章だけあんまり好きじゃなかった)
検事の死命 柚月裕子 ★★★★☆
(佐方シリーズ第3弾。今回は短編4つというよりも中編。前の2作は普通だったけど、今回でドーンと打ち上がった感じ。もう一度前2作を読み返したくなる。)
怒り(上) 吉田修一 ★★★★
(実際にあったあの事件を思い出させる話。3人の男が誰なのか、後半になるにつれて気になる)
怒り(下) 吉田修一 ★★★★☆
(最後に向かわせる力がすごい。3人の謎の男の最後を言うとネタバレになるので是非、読んで欲しい)
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ということで、26冊読破!
今回星の数が多めです。
採点が甘いというよりも、とても面白い本が多かった印象かな。
ところが、4月になってものすごーく面白くない本を読んだばっかりになかなか読み終わらず(途中でやめたくはなかった)いまのところ2冊しか読んでおりません。
この調子でいくと、次回は10冊程度の読了記になるかもฅ(⊙Д⊙")ギョ
まぁ、それも致し方ない。
今年もマイペースに読んでいきたいと思います。